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泉南市ほほえみ歯科りんくう院のブログ

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歯の寿命を延ばすための習慣:生涯自分の歯で食べるために

歯の寿命を延ばすための習慣:生涯自分の歯で食べるために

はじめに

「80歳で20本の歯を残そう」という8020運動をご存知でしょうか。20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛むことができ、食事を楽しめます。しかし、現実には、多くの方が加齢とともに歯を失っています。日本人の平均残存歯数は、60代で約24本、70代で約20本、80代で約14本です。歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病です。これらは、日々の生活習慣が大きく影響します。逆に言えば、適切な習慣を身につけることで、歯の寿命を大きく延ばすことができます。歯を失うと、噛む機能が低下し、食事が楽しめなくなるだけでなく、栄養状態の悪化、消化器官への負担、認知症のリスク増加など、全身の健康にも影響を及ぼします。また、見た目にも影響し、自信を失うこともあります。この記事では、歯の寿命を延ばすための習慣について、毎日の口腔ケア、食生活、生活習慣、定期検診、そして年代別の注意点について詳しく解説します。今日から実践できる習慣で、生涯自分の歯で食べられる喜びを守りましょう。

毎日の口腔ケア

歯の寿命を延ばすために最も重要なのは、毎日の口腔ケアです。

1日2回以上の歯磨き

朝食後と就寝前は必ず歯を磨きましょう。特に就寝前は重要です。就寝中は唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすくなります。

正しいブラッシング方法

力を入れすぎず、優しく丁寧に磨きます。歯ブラシは歯に対して45度の角度で当て、小刻みに動かします。1回3分程度かけて、すべての歯の表面、裏面、噛む面を磨きましょう。

適切な歯ブラシの選択

自分の口の大きさに合った、ヘッドが小さく毛が柔らかい歯ブラシを選びましょう。硬い歯ブラシで強く磨くと、歯や歯茎を傷つけます。

歯ブラシの交換

毛先が開いたら交換します。1ヶ月から2ヶ月に1回が目安です。

フッ素入り歯磨き粉の使用

フッ素は歯を強化し、虫歯を予防します。フッ素濃度1450ppm程度の歯磨き粉がおすすめです。

デンタルフロスや歯間ブラシの使用

歯と歯の間は歯ブラシだけでは磨けません。1日1回、就寝前にデンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。歯周病や虫歯の多くは、歯と歯の間から始まります。

舌のケア

舌の表面に付着する舌苔も、口臭や細菌繁殖の原因になります。舌ブラシや舌クリーナーで、1日1回清掃しましょう。

マウスウォッシュの活用

抗菌作用のあるマウスウォッシュを補助的に使用することも効果的です。ただし、これだけで歯磨きの代わりにはなりません。

食生活の工夫

糖分を控える

糖分は虫歯の最大の原因です。お菓子、ジュース、炭酸飲料などの摂取を控えましょう。

だらだら食べを避ける

食事や間食の時間を決め、だらだら食べを避けましょう。口腔内が常に酸性になると、虫歯のリスクが高まります。

バランスの良い食事

カルシウム、ビタミンD、ビタミンC、タンパク質など、歯や歯茎に必要な栄養素をバランス良く摂取しましょう。乳製品、小魚、野菜、果物、肉、魚などを偏りなく食べます。

よく噛んで食べる

よく噛むことで、唾液の分泌が促進されます。唾液には、口腔内を洗浄し、細菌の繁殖を抑え、歯を再石灰化する働きがあります。一口30回程度噛むことを目標にしましょう。

硬いものを食べる

適度に硬いものを食べることで、顎の筋肉が鍛えられ、唾液の分泌も促進されます。根菜類、ナッツ、りんごなどがおすすめです。

酸性の飲食物に注意

柑橘類、酢、炭酸飲料など、酸性の強い飲食物は、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。摂取後は水で口をすすぎ、30分程度経ってから歯を磨きましょう。

水分補給

十分な水分補給により、唾液の分泌が保たれます。特に、起床時と就寝前の水分補給が重要です。

生活習慣の改善

禁煙

タバコは歯周病の最大のリスク要因です。喫煙者は非喫煙者に比べ、歯周病になるリスクが数倍高まります。禁煙することで、歯周病のリスクが大幅に減少します。

適度な飲酒

アルコールの過剰摂取は、口腔内を乾燥させ、歯周病のリスクを高めます。適量を守りましょう。

ストレス管理

ストレスは免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高めます。また、歯ぎしりや食いしばりの原因にもなります。適度な運動、十分な睡眠、リラックスする時間を持つことで、ストレスを管理しましょう。

十分な睡眠

睡眠不足は免疫力を低下させます。1日7時間から8時間の睡眠を目標にしましょう。

適度な運動

適度な運動は、全身の血行を促進し、免疫力を高めます。週に2回から3回、30分程度の運動を心がけましょう。

歯ぎしり・食いしばりの対策

歯ぎしりや食いしばりは、歯を摩耗させたり、割ったりする原因になります。ストレスが原因のことが多いため、ストレス管理が重要です。就寝中の歯ぎしりには、マウスピース(ナイトガード)を使用することも効果的です。

口呼吸を避ける

口呼吸により口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。鼻呼吸を心がけましょう。鼻づまりがある場合は、耳鼻咽喉科で治療を受けましょう。

定期検診とプロフェッショナルケア

どんなに丁寧にセルフケアをしても、自分では取りきれない汚れや、気づかない問題があります。

3ヶ月から6ヶ月に1回の定期検診

定期的に歯科検診を受け、初期の虫歯や歯周病を早期発見しましょう。早期発見により、最小限の治療で済みます。

プロフェッショナルクリーニング

歯科医院で、歯石を除去し、歯の表面を研磨してもらいましょう。歯石は歯ブラシでは取れません。

フッ素塗布

歯科医院での高濃度フッ素塗布により、歯を強化できます。

口腔衛生指導

歯科医師や歯科衛生士から、自分に合った正しいブラッシング方法やフロスの使い方を教えてもらいましょう。

早期治療

小さな虫歯や初期の歯周病であれば、簡単な治療で済みます。放置すると、治療が複雑で高額になり、歯を失うリスクも高まります。

年代別の注意点

若年期(10代から30代)

虫歯予防が中心です。甘いものや酸性飲料を控え、丁寧な歯磨きを習慣化しましょう。親知らずのチェックも重要です。

中年期(40代から50代)

歯周病のリスクが高まる時期です。デンタルフロスの使用、禁煙、ストレス管理が特に重要です。定期検診を欠かさず受けましょう。

高齢期(60代以降)

唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。こまめな水分補給、唾液腺マッサージ、口腔保湿剤の使用が効果的です。残っている歯を大切にし、入れ歯やインプラントのメンテナンスも重要です。

全身の健康と歯の健康

歯の健康は、全身の健康と密接に関係しています。

糖尿病

糖尿病と歯周病は相互に影響し合います。血糖値のコントロールが重要です。

心臓病・脳梗塞

歯周病菌が血流に入り、心臓病や脳梗塞のリスクを高めることが指摘されています。

誤嚥性肺炎

高齢者では、口腔内の細菌が気管に入り、肺炎を起こすことがあります。口腔ケアにより予防できます。

認知症

歯を失うと、噛む刺激が脳に伝わらなくなり、認知機能が低下すると言われています。

子どもの歯を守る

子どもの頃からの習慣が、生涯の歯の健康を左右します。

仕上げ磨き

小学校低学年までは、保護者による仕上げ磨きを続けましょう。

フッ素の活用

フッ素入り歯磨き粉の使用、歯科医院でのフッ素塗布、シーラント(奥歯の溝を埋める予防処置)により、虫歯を予防できます。

おやつの管理

甘いおやつは時間を決めて与え、だらだら食べをさせないようにしましょう。

歯を失った場合の対処

適切な治療により、失った歯を補うことが重要です。

インプラント、ブリッジ、入れ歯

それぞれにメリット・デメリットがあります。歯科医師とよく相談し、自分に合った方法を選びましょう。

放置しない

歯を失った状態を放置すると、隣の歯が倒れたり、噛み合う歯が伸びたりして、さらに問題が悪化します。

まとめ

歯の寿命を延ばすための習慣として、1日2回以上の正しい歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシの使用、舌のケア、フッ素入り歯磨き粉の使用が重要です。食生活では、糖分を控える、だらだら食べを避ける、バランスの良い食事、よく噛む、硬いものを食べる、水分補給が大切です。生活習慣では、禁煙、適度な飲酒、ストレス管理、十分な睡眠、適度な運動、歯ぎしり対策、鼻呼吸が重要です。3ヶ月から6ヶ月に1回の定期検診とプロフェッショナルクリーニングを受けましょう。年代別に注意点があり、若年期は虫歯予防、中年期は歯周病予防、高齢期は口腔乾燥対策が中心です。全身の健康と歯の健康は密接に関係しています。子どもの頃からの習慣が生涯の歯の健康を左右します。今日から実践して、生涯自分の歯で食べられる喜びを守りましょう。

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是非、ご来院ください。