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泉南市ほほえみ歯科りんくう院のブログ

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入学前にチェックしたい子どもの歯の状態:小学校生活をスムーズに始めるために

入学前にチェックしたい子どもの歯の状態:小学校生活をスムーズに始めるために

はじめに

子どもが小学校に入学する前は、ランドセルや学用品の準備で忙しくなりますが、忘れてはならないのが歯の健康チェックです。小学校入学は、乳歯から永久歯への生え変わりが始まる重要な時期と重なります。この時期に適切なケアを行うことで、生涯にわたる歯の健康の基礎を築くことができます。また、虫歯や歯並びの問題を入学前に解決しておくことで、学校生活をより快適にスタートできます。この記事では、入学前にチェックすべき歯の状態と、その対処法について詳しく解説します。お子さまの健やかな成長と、楽しい小学校生活のために、ぜひ参考にしてください。

なぜ入学前の歯科チェックが重要なのか

小学校入学前後の6歳頃は、歯の健康にとって非常に重要な時期です。この時期には、第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきます。この歯は、噛み合わせの基準となる重要な歯であり、一生使い続ける永久歯です。生えたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟で虫歯になりやすいため、特に注意が必要です。

また、小学校に入ると生活環境が大きく変わります。給食が始まり、友達と遊ぶ時間が増え、親の目が届きにくくなります。歯磨きの習慣がしっかり身についていないと、虫歯のリスクが高まります。入学前に歯の状態を整え、正しい歯磨き習慣を確立しておくことは、学校生活を健康に送るための重要な準備です。

さらに、学校の歯科検診で虫歯が見つかると、治療のために学校を休まなければならないこともあります。入学前に治療を済ませておけば、安心して学校生活をスタートできます。

チェックポイント1:虫歯の有無

乳歯の虫歯

乳歯の虫歯は放置してはいけません。乳歯はいずれ抜けるから治療しなくても良いというのは大きな間違いです。乳歯の虫歯を放置すると、痛みで食事がとれなくなったり、永久歯の発育に悪影響を及ぼしたりします。また、乳歯の虫歯が原因で、永久歯が変色したり、歯並びが悪くなったりすることもあります。

入学前に歯科医院で検診を受け、虫歯があれば早急に治療しましょう。早期発見・早期治療により、痛みも少なく、治療期間も短くて済みます。

初期虫歯のケア

初期の虫歯であれば、フッ素塗布や適切なブラッシングにより、進行を止めたり元に戻したりすることも可能です。歯科医師の指導のもと、適切なケアを行いましょう。

チェックポイント2:6歳臼歯の生え方

6歳臼歯は、一番奥の乳歯のさらに後ろに生えてくるため、気づきにくい歯です。この歯が正常に生えてきているか、虫歯になっていないかを確認することが重要です。

6歳臼歯は溝が深く、食べかすが溜まりやすいため、生えてすぐに虫歯になることが多い歯です。奥にあるため歯ブラシが届きにくく、磨き残しが発生しやすいのも問題です。入学前の検診で、6歳臼歯の状態を確認し、シーラントという予防処置を検討しましょう。

シーラントは、歯の溝を樹脂で埋めることで、虫歯を予防する処置です。痛みもなく、短時間で終わるため、子どもへの負担も少ない方法です。6歳臼歯が生えてきたら、できるだけ早くシーラントを行うことをおすすめします。

チェックポイント3:歯並びと噛み合わせ

受け口や出っ歯

受け口(下顎前突)や出っ歯(上顎前突)など、明らかな噛み合わせの異常がある場合は、早期の矯正治療が効果的なケースがあります。特に受け口は、6歳前後から治療を始めることで、骨格的な成長をコントロールでき、将来的な治療が簡単になることがあります。

入学前の検診で、矯正治療が必要かどうか、必要であればいつ始めるべきかを、歯科医師に相談しましょう。

歯の重なりや隙間

乳歯が重なって生えている、または隙間が全くないという場合、永久歯が生えてくるスペースが不足している可能性があります。永久歯は乳歯よりも大きいため、乳歯の段階で適度な隙間があることが理想的です。

隙間が不足している場合、将来的に歯並びが悪くなる可能性が高いため、経過観察や早期の対応が必要になることもあります。

指しゃぶりや舌癖

6歳になっても指しゃぶりが続いている場合、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼします。入学を機に、優しく声をかけながらやめさせる努力をしましょう。無理にやめさせるとストレスになることもあるため、歯科医師や小児科医に相談することをおすすめします。

また、舌を前に出す癖や、常に舌で歯を押している癖も、歯並びに影響します。気になる癖がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

チェックポイント4:歯磨きの習慣と技術

入学後は、給食後の歯磨きが始まります。学校では自分一人で歯を磨くことになるため、入学前に正しい歯磨きの方法を身につけておくことが大切です。

自分で磨く練習

子どもが自分で歯を磨く練習をしましょう。歯ブラシの持ち方、磨く順番、力加減などを教えます。鏡を見ながら磨く習慣をつけると、磨き残しを減らせます。歯磨きの歌を歌いながら磨くなど、楽しみながら習慣化することも効果的です。

仕上げ磨きの継続

子どもが自分で磨けるようになっても、小学校低学年のうちは仕上げ磨きが必要です。特に6歳臼歯など、奥歯は子ども一人では十分に磨けません。入学後も、夜の歯磨きの後は保護者が仕上げ磨きをする習慣を続けましょう。

歯磨き粉とフッ素

フッ素入り歯磨き粉の使用は、虫歯予防に効果的です。6歳以上であれば、歯ブラシの3分の1から半分程度の量を使用します。うがいは少量の水で1回程度にとどめることで、フッ素の効果が高まります。

チェックポイント5:食生活と間食

小学校に入ると、友達と一緒におやつを食べる機会が増えます。入学前に、歯に良い食生活について家族で話し合っておくことが大切です。

おやつの選び方

甘いお菓子よりも、チーズ、ヨーグルト、果物、野菜スティックなど、歯に優しいおやつを選ぶ習慣をつけましょう。どうしても甘いものを食べる場合は、時間を決めて食べ、だらだら食べを避けることが重要です。

飲み物の注意

ジュースやスポーツドリンクには多くの糖分が含まれています。日常的な水分補給は、水やお茶にする習慣をつけましょう。学校に持っていく水筒も、砂糖の入っていない飲み物を入れることをおすすめします。

チェックポイント6:口腔内の軟組織

口内炎や粘膜の異常

口の中に口内炎や、粘膜の異常がないか確認しましょう。頻繁に口内炎ができる場合は、ビタミン不足や免疫力の低下、歯並びの問題などが原因となっていることがあります。

舌小帯や上唇小帯

舌小帯が短い、上唇小帯が太いなどの問題があると、発音や歯並びに影響することがあります。気になる場合は、歯科医師に相談しましょう。必要に応じて、簡単な処置で改善できることもあります。

入学前の歯科受診のタイミング

理想的には、入学の3ヶ月から6ヶ月前に歯科医院を受診することをおすすめします。虫歯が見つかった場合、治療に時間がかかることもあります。また、歯並びの問題で矯正治療が必要と判断された場合も、検査や治療計画の立案に時間が必要です。

余裕を持って受診することで、入学までに必要な治療を完了させることができます。また、定期的に歯科検診を受ける習慣をつけておくことも、将来の歯の健康にとって重要です。

学校の歯科検診について

小学校では、年に1回程度、学校歯科検診が行われます。しかし、学校検診はスクリーニング検査であり、詳細な診断ではありません。学校検診で異常が見つからなくても、かかりつけの歯科医院で定期検診を受けることをおすすめします。

逆に、学校検診で虫歯などの異常が指摘された場合は、速やかに歯科医院を受診し、詳しい検査と治療を受けましょう。

子どもへの歯の大切さの伝え方

入学を機に、子ども自身に歯の大切さを理解してもらうことも重要です。絵本や動画を使って、虫歯がどうしてできるのか、歯磨きがなぜ大切なのかを、わかりやすく説明しましょう。

また、歯科医院を怖い場所ではなく、歯を守ってくれる場所として認識してもらうことも大切です。定期検診では痛い治療がないことを伝え、歯科医院に慣れさせておくことで、将来的な歯科恐怖症を予防できます。

まとめ

小学校入学前の歯科チェックは、子どもの将来の歯の健康を守るための重要なステップです。虫歯の有無、6歳臼歯の状態、歯並びと噛み合わせ、歯磨きの習慣、食生活、口腔内の軟組織など、様々な点を確認しましょう。問題が見つかった場合は、入学前に治療を完了させることで、安心して学校生活をスタートできます。また、正しい歯磨き習慣や食生活を身につけることも、この時期の重要な課題です。入学の数ヶ月前には歯科医院を受診し、お子さまの歯の状態を専門家にチェックしてもらいましょう。健康な歯は、楽しい小学校生活と、生涯にわたる健康の基礎となります。今からしっかりと準備を整え、お子さまの明るい未来をサポートしていきましょう。

お子様にもおすすめ!怖くない、痛くない、安心して通える、優しいスタッフと楽しい雰囲気の歯科医院です。

泉南市ほほえみ歯科りんくう院、是非、ご来院ください。