目次
はじめに
若い頃は白かった歯が、年齢を重ねるにつれて黄ばんできたと感じる方は多いでしょう。鏡を見て「以前より歯が黄色くなった気がする」と思ったことはありませんか。実は、歯が加齢とともに黄ばむのは、ある程度自然な現象です。しかし、その原因は一つではなく、歯の内部構造の変化、長年の生活習慣による着色の蓄積、唾液分泌の減少、歯のすり減りなど、様々な要因が複雑に絡み合っています。歯の黄ばみは、老けた印象を与えたり、清潔感が損なわれたりする原因にもなります。しかし、原因を理解し、適切な対策を講じることで、年齢を重ねても白く美しい歯を保つことは可能です。この記事では、年齢とともに歯が黄色くなる原因について、歯の構造から詳しく解説し、予防法や改善法についてもご紹介します。
歯の構造
まず、なぜ歯が黄ばむのかを理解するために、歯の構造を知っておきましょう。
エナメル質
歯の表面を覆う、体の中で最も硬い組織です。半透明で、白っぽい色をしています。厚さは約2ミリです。
象牙質
エナメル質の下にある組織です。エナメル質より柔らかく、黄色っぽい色をしています。歯の色は、この象牙質の色が、半透明のエナメル質を通して見えているのです。
歯髄
歯の中心にある、神経や血管が通っている部分です。
加齢による歯の黄ばみのメカニズム
エナメル質の薄化
加齢とともに、エナメル質は徐々に薄くなります。これは、長年の咀嚼や歯磨きによる摩耗、酸性食品による侵食などが原因です。
エナメル質が薄くなると、内部の黄色い象牙質がより透けて見えるようになり、歯全体が黄ばんで見えます。
象牙質の変化
象牙質は、年齢とともに厚くなり、色も濃くなる傾向があります。歯の神経が刺激されると、象牙質が形成され続けるため、加齢とともに象牙質の層が厚くなります。
また、象牙質自体の色素沈着も進み、より黄色く、あるいは茶色っぽくなります。
エナメル質のひび割れ
長年の使用により、エナメル質に微細なひび割れが生じることがあります。このひび割れに、食べ物や飲み物の色素が入り込み、着色が起こります。
生活習慣による着色の蓄積
年齢を重ねるということは、それだけ長い期間、様々な飲食物に歯が触れてきたということです。
コーヒー・紅茶
コーヒーや紅茶に含まれるタンニンやポリフェノールは、歯に着色しやすい成分です。毎日飲む習慣がある場合、長年の蓄積により、歯が黄ばみます。
赤ワイン
赤ワインも、ポリフェノールが豊富で、着色の原因となります。
タバコ
喫煙習慣がある場合、タバコのタールやニコチンが歯に沈着し、黄色から茶色、黒っぽい着色を引き起こします。長期間の喫煙により、着色は非常に強固になります。
カレー・ソース類
カレー、ケチャップ、醤油など、色の濃い調味料も、長年の摂取により着色の原因となります。
その他の飲食物
コーラなどの色の濃い清涼飲料水、ブルーベリーなどの色の濃い果物も着色の原因です。
唾液分泌の減少
加齢とともに、唾液の分泌量は減少する傾向があります。また、高齢者は複数の薬を服用していることが多く、その副作用で唾液が減少することもあります。
唾液には、口の中を洗浄し、着色汚れを洗い流す働きがあります。唾液が減少すると、この自浄作用が低下し、着色が歯に定着しやすくなります。
歯のすり減りと詰め物・被せもの
咬耗
長年の咀嚼により、歯がすり減ります。特に、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合、すり減りが著しくなります。
歯がすり減ると、エナメル質が薄くなったり、象牙質が露出したりして、黄ばんで見えます。
詰め物・被せものの変色
若い頃に治療した詰め物や被せものは、経年劣化により変色することがあります。特に、レジン(プラスチック)の詰め物は、変色しやすい傾向があります。
また、金属の詰め物や被せものから金属イオンが溶け出し、歯や歯茎を黒ずませることもあります。
神経を取った歯の変色
虫歯や外傷などで歯の神経を取った場合、時間とともにその歯が灰色や茶色に変色します。これは、神経のない歯には血液供給がなくなり、内部から変色するためです。
薬剤による変色
幼少期(特に歯の形成期)にテトラサイクリン系抗生物質を服用した場合、永久歯が灰色や茶色に変色することがあります。これは、薬剤が象牙質に沈着するためです。
現在では、テトラサイクリンの小児への使用は避けられていますが、中高年以上の方の中には、この影響を受けている方もいます。
全身疾患の影響
一部の全身疾患や、その治療薬により、歯が変色することがあります。肝臓病、腎臓病、貧血などが関連することがあります。
年齢による歯の黄ばみを防ぐ方法
丁寧な口腔ケア
毎食後と就寝前に、丁寧に歯を磨きましょう。デンタルフロスや歯間ブラシも使用し、歯と歯の間の汚れもしっかり除去します。
着色しやすい飲食物を摂取した後は、特に丁寧に磨くか、少なくとも水で口をゆすぎましょう。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉
ホワイトニング効果をうたった歯磨き粉には、研磨剤や酵素が含まれており、表面的な着色汚れを除去する効果があります。
ただし、研磨剤の多い歯磨き粉を強い力で磨きすぎると、エナメル質を傷つけることがあるため、注意が必要です。
定期的な歯科クリーニング
3〜6ヶ月に一度、歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受けましょう。自分では落とせない着色汚れや歯石を除去できます。
着色しやすい飲食物への注意
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど、着色しやすい飲食物を控えるか、摂取後はすぐに歯を磨くか口をゆすぎましょう。
ストローを使うことで、歯への接触を減らすこともできます。
禁煙
喫煙は、歯の着色だけでなく、歯周病や口腔がんのリスクも高めます。健康のためにも、禁煙を検討しましょう。
唾液の分泌を保つ
こまめに水を飲む、よく噛んで食べる、ガムを噛むなどで、唾液の分泌を促進しましょう。
酸性食品への注意
柑橘類、炭酸飲料、酢などの酸性食品は、エナメル質を侵食します。摂取後は水で口をゆすぎ、30分ほど待ってから歯を磨きましょう。
歯ぎしり・食いしばりの対策
歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯科医院でナイトガードを作製してもらいましょう。歯のすり減りを防げます。
黄ばんだ歯を白くする方法
既に黄ばんでしまった歯を白くするには、以下の方法があります。
ホワイトニング
歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、その両方を併用するデュアルホワイトニングがあります。
加齢による黄ばみには、ホワイトニングが効果的です。ただし、効果には個人差があり、また永久的ではないため、定期的なメンテナンスが必要です。
セラミック治療
神経のない歯の変色、テトラサイクリンによる重度の変色、ホワイトニングでは白くならない場合は、セラミックの被せものをすることで、希望の白さにできます。
ダイレクトボンディング
小範囲の変色であれば、歯を削らずに、樹脂を直接歯に盛り付けて白くする方法もあります。
年齢を重ねても白い歯を保つために
年齢による歯の黄ばみは、ある程度自然な現象ですが、適切なケアにより、その進行を遅らせることができます。
若いうちから、丁寧な口腔ケア、着色しやすい飲食物への注意、定期的な歯科検診とクリーニングを習慣にすることが、将来の白い歯につながります。
また、既に黄ばんでしまった歯も、ホワイトニングなどの方法で白くすることが可能です。
年齢を重ねても、白く美しい歯で、自信を持って笑顔になれるよう、日々のケアを大切にしましょう。
まとめ
年齢とともに歯が黄色くなる原因は、エナメル質の薄化、象牙質の変化、長年の生活習慣による着色の蓄積、唾液分泌の減少、歯のすり減り、詰め物の変色、神経を取った歯の変色など、様々です。
予防には、丁寧な口腔ケア、定期的なクリーニング、着色しやすい飲食物への注意、禁煙、唾液の分泌を保つ、歯ぎしり対策などが効果的です。
既に黄ばんだ歯は、ホワイトニングやセラミック治療で白くできます。年齢を重ねても白い歯を保つために、今日からケアを始めましょう。
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