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泉南市ほほえみ歯科りんくう院のブログ

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子どもの矯正はいつ始めるべき?最適なタイミングと年齢別の治療法

はじめに

お子さまの歯並びが気になり始めたとき、多くの保護者が「いつから矯正を始めればいいのだろう」と悩まれます。矯正治療は早ければ早いほど良いのか、それとも永久歯が生え揃ってからが良いのか、判断に迷うことも多いでしょう。実は、子どもの矯正治療には最適なタイミングがあり、そのタイミングを逃すと治療が複雑になったり、期間が長くなったりする可能性があります。本記事では、子どもの矯正をいつ始めるべきか、年齢別の治療法や早期治療のメリット、そして保護者が知っておくべきポイントについて詳しく解説します。

子どもの矯正治療の種類

子どもの矯正治療は、大きく分けて「一期治療」と「二期治療」の二段階に分かれます。この区分を理解することが、適切な開始時期を判断する上で重要です。

一期治療は、乳歯と永久歯が混在している時期、つまり混合歯列期に行う治療です。主な目的は、顎の成長を正しい方向に導き、永久歯がきちんと生えるスペースを確保することです。この時期の治療では、取り外し可能な装置や、顎の成長を促す装置を使用することが多くなります。

二期治療は、永久歯が生え揃った後に行う本格的な矯正治療です。ワイヤーやブラケットを使用した固定式の装置や、マウスピース型の矯正装置を用いて、歯を正しい位置に移動させます。一期治療を受けた子どもでも、二期治療が必要になるケースは少なくありませんが、一期治療によって二期治療の期間が短縮されたり、難易度が下がったりすることが期待できます。

矯正治療の最適な開始時期

子どもの矯正治療を始める最適な時期は、歯並びや噛み合わせの状態、顎の成長具合によって異なります。しかし、一般的な目安として、6歳から7歳頃に一度歯科医師による検診を受けることが推奨されています。

この年齢は、ちょうど前歯が永久歯に生え変わり始める時期です。この時期に歯科医師が診察することで、将来的な歯並びの問題を予測し、必要に応じて早期介入を検討できます。日本矯正歯科学会も、7歳までに一度矯正専門医による検査を受けることを推奨しています。

ただし、これはあくまで検診のタイミングであり、すべての子どもが7歳で治療を始める必要があるわけではありません。多くの場合、実際の治療開始は8歳から10歳頃になることが多いです。この時期は顎の成長が活発で、成長を利用した効果的な治療が可能になります。

一方、受け口や開咬など、特定の不正咬合がある場合は、もっと早い段階、3歳から5歳頃から治療を開始することもあります。これらのケースでは、早期に介入することで、顎の成長異常を最小限に抑えることができます。

早期治療のメリット

子どもの矯正治療を早期に開始することには、いくつかの重要なメリットがあります。

第一に、顎の成長を利用できることです。成長期の子どもは、顎の骨がまだ柔軟で、成長を正しい方向に導くことが可能です。上顎が小さい場合は拡大装置を使って広げたり、下顎の成長が過剰な場合は抑制したりすることができます。成人になってからでは、このような顎の骨格的な改善は外科手術が必要になることもありますが、成長期であれば装置だけで対応できることが多いのです。

第二に、永久歯が生えるスペースを確保できます。顎が小さく、永久歯がきちんと並ぶスペースがない場合、早期に治療を始めることで、抜歯をせずに済む可能性が高まります。永久歯を抜かずに治療できれば、より健康的な口腔環境を維持できます。

第三に、悪習癖を改善できます。指しゃぶりや舌の突き出し、口呼吸などの習癖は、歯並びや顎の発育に悪影響を与えます。早期にこれらの習癖を改善することで、将来的な歯並びの問題を予防できます。

第四に、心理的な負担を軽減できます。歯並びが悪いことで、子どもが学校でからかわれたり、笑顔に自信が持てなくなったりすることがあります。早期に治療を開始し、目立つ問題を改善することで、子どもの自己肯定感を守ることができます。

第五に、将来的な治療期間の短縮につながります。一期治療で顎の成長を正しい方向に導いておくことで、二期治療が必要になった場合でも、治療期間を短縮でき、治療内容も簡素化できる可能性があります。

早期治療が特に推奨されるケース

すべての歯並びの問題が早期治療を必要とするわけではありませんが、以下のようなケースでは早めの介入が推奨されます。

受け口は、早期治療が特に重要な不正咬合の一つです。下顎が上顎より前に出ている状態で、そのまま放置すると顎の成長とともに症状が悪化する可能性があります。3歳から5歳の早期から治療を開始することで、上顎の成長を促進し、下顎の過剰な成長を抑制できます。

交叉咬合も早期治療が推奨されます。上の歯が下の歯より内側に入っている状態で、顎の成長に悪影響を与え、顔の非対称を引き起こす可能性があります。早期に改善することで、骨格的な問題への発展を防げます。

開咬は、奥歯で噛んでも前歯が閉じない状態です。指しゃぶりや舌の突き出し癖が原因のことが多く、これらの習癖を早期に改善することが重要です。

上顎前突、いわゆる出っ歯も、早期治療の対象となることがあります。上の前歯が極端に前に出ている場合、転倒時に歯を折るリスクが高くなります。また、口が閉じにくくなり、口呼吸につながることもあります。

叢生、つまり歯が重なり合っている状態も、顎を拡大するなどの早期治療で改善できる場合があります。永久歯が生えるスペースを確保することで、将来的な抜歯の可能性を減らせます。

治療開始が遅すぎる場合のリスク

矯正治療の開始時期が遅すぎると、いくつかのデメリットが生じる可能性があります。

成長期を過ぎてしまうと、顎の骨格的な問題を装置だけで改善することが難しくなります。重度の骨格的な不正咬合の場合、外科手術を併用した矯正治療が必要になることもあります。

また、永久歯が生えるスペースが不足している場合、永久歯を抜歯しなければならない可能性が高くなります。抜歯をすることで歯並びは整いますが、できれば健康な永久歯は抜かずに治療したいものです。

治療期間が長くなることもデメリットです。早期に介入していれば短期間で改善できた問題も、放置して複雑化すると、治療に数年かかることがあります。

さらに、歯並びの問題が長期間放置されると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯が重なり合っている部分は歯磨きが難しく、汚れが溜まりやすくなります。

矯正歯科医への相談のタイミング

保護者が「子どもの歯並びが気になる」と感じたら、それが相談のタイミングです。早すぎるということはありません。たとえ治療開始には早すぎる年齢でも、歯科医師が将来の予測を立て、適切な時期まで経過観察することができます。

定期的な検診を受けることで、問題が深刻化する前に対処できます。特に、以下のような兆候が見られたら、早めに矯正歯科医に相談することをおすすめします。

乳歯の段階で歯と歯の間に隙間がない場合、永久歯が生えるスペースが不足している可能性があります。また、受け口や極端な出っ歯が見られる場合、噛み合わせが左右にずれている場合、口呼吸をしている場合、指しゃぶりなどの習癖が続いている場合なども、相談のタイミングです。

治療費用と期間について

子どもの矯正治療の費用は、治療内容や期間によって大きく異なります。一期治療の場合、30万円から50万円程度が相場です。二期治療が必要になった場合は、さらに50万円から80万円程度かかることが一般的です。

治療期間は、一期治療で1年から2年程度、二期治療で1年半から3年程度が目安となります。ただし、症例によって大きく異なるため、担当医とよく相談することが重要です。

矯正治療は基本的に自費診療ですが、厚生労働大臣が定める特定の疾患に起因する不正咬合や、顎変形症の場合は保険適用となることがあります。また、医療費控除の対象となるため、確定申告を行うことで税金の還付を受けられます。

まとめ

子どもの矯正治療は、6歳から7歳頃に一度専門医の検診を受けることが推奨されます。実際の治療開始時期は、歯並びの状態や顎の成長具合によって異なりますが、多くの場合8歳から10歳頃が適切です。ただし、受け口などの特定の不正咬合では、もっと早い段階からの治療が推奨されます。

早期治療には、顎の成長を利用できる、永久歯のスペースを確保できる、悪習癖を改善できるなど、多くのメリットがあります。一方で、治療開始が遅すぎると、骨格的な問題への対応が難しくなったり、抜歯が必要になったりする可能性があります。

お子さまの歯並びが気になったら、まずは矯正歯科医に相談することをおすすめします。早期に適切な診断を受けることで、最適なタイミングで治療を開始でき、お子さまの健康で美しい歯並びを実現できます。

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